第32回(2022年度)
日本映画
プロフェッショナル大賞

個人賞

  • 作品賞

    こちらあみ子

    製作:ハーベストフィルム、エイゾーラボ、監督:森井勇佑
  • 主演女優賞

    のん

    「さかなのこ」
  • 主演女優賞

    影山祐子

    「さすらいのボンボンキャンディ」
  • 主演男優賞

    足立智充

    「夜を走る」
  • 監督賞

    阪本順治

    「冬薔薇」
  • 新人監督賞

    川和田恵真

    「マイスモールランド」
  • 新人監督賞

    森井勇佑

    「こちらあみ子」
  • 特別賞

    「死刑にいたる病」製作チーム

    映画界への貢献に対して
  • 特別賞

    シネマスコーレ

    長年の功績に対して

ベストテン

  • 1位

    こちらあみ子

    監督:森井勇佑 出演者:大沢一菜、井浦新、尾野真千子
  • 2位

    夜明けまでバス停で

    監督:高橋伴明 出演者:板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大
  • 3位

    マイスモールランド

    監督:川和田恵真 出演者:嵐莉菜、奥平大兼、平泉成
  • 4位

    よだかの片想い

    監督:安川有果 出演者:松井玲奈、中島歩、藤井美菜
  • 5位

    夜を走る

    監督:佐向大 出演者:足立智充、玉置玲央、菜葉菜
  • 6位

    さかなのこ

    監督:沖田修一 出演者:のん、柳楽優弥、夏帆
  • 7位

    LOVE LIFE

    監督:深田晃司 出演者:木村文乃、永山絢斗、砂田アトム
  • 8位

    愛なのに

    監督:城定秀夫 出演者:瀬戸康史、さとうほなみ、河合優実
  • 9位

    冬薔薇

    監督:阪本順治 出演者:伊藤健太郎、小林薫、余貴美子
  • 10位

    メタモルフォーゼの縁側

    監督:狩山俊輔 出演者:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平

選考委員

  • 足立喜之(映画業界従事者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:のん(「さかなのこ」)
    主演男優賞:伊藤健太郎(「冬薔薇」)
    監督賞:阪本順治(「冬薔薇」)
    新人監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    ■ベストテン
    1位 冬薔薇
    2位 愛なのに
    3位 土を喰らう十二ヵ月
    4位 夜明けまでバス停で
    5位 前科者
    6位 大河への道
    7位 夕方のおともだち
    8位 さがす
    9位 夜を走る
    10位 ツユクサ
    ■コメント
    42年間映画興行の世界に身を置きながら、ちょうど10本となる映画製作も経験させてもらいました。
    今回、この映画という流通がこんなに難しいものだとまた改めて感じた次第です。その作品、ベスト10には入れませんでしたが・・・・。

  • 石飛徳樹(新聞記者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:菜葉菜(「夕方のおともだち」)
    主演男優賞:中島歩(「よだかの片想い」)
    監督賞:早川千絵(「PLAN 75」)
    新人監督賞:早川千絵(「PLAN 75」)
    ■ベストテン
    1位 夜明けまでバス停で
    2位 PLAN 75
    3位 よだかの片想い
    4位 愛なのに
    5位 愛してる!
    6位 マイスモールランド
    7位 メタモルフォーゼの縁側
    8位 夜、鳥たちが啼く
    9位 やまぶき
    10位 夕方のおともだち
    ■コメント
    女優の活躍が目立った。③以外は全て女性が主人公だ。 倍賞千恵子、宮本信子から嵐莉菜、祷キララまで、幅広い世代の多様な境遇の女性が個性豊かに魅力を全開させていた。⑩でSMの女王様を演じた菜葉菜は女王モードと通常モード、つまりオンとオフの切り換えが水際立っていた。男優たちの多くはヒロインを輝かせるアシストに徹し、三浦貴大、中島歩、山田裕貴らが損な役回りにもかかわらず、それぞれプロの仕事を見せてくれた。

  • 磯島治之(編集者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:嵐莉菜(「マイスモールランド」)
    主演男優賞:瀬戸康史(「愛なのに」)
    監督賞:山﨑樹一郎(「やまぶき」)
    ■ベストテン
    1位 愛なのに
    2位 コンビニエンスストーリー
    3位 やまぶき
    4位 こちらあみ子
    5位 窓辺にて
    6位 弟とアンドロイドと僕
    7位 マイ・ブロークン・マリコ
    8位 さがす
    9位 マイスモールランド
    10位 麻希のいる世界
    ■コメント
    「(取材によって)記録者自身が破壊され変革されなければならない」(「香川1区」の大島新監督の昨年発刊の著書「ドキュメンタリーの舞台裏」で父・大島渚監督が、「忘れられた皇軍」の制作を通して学んだこととして語った言葉として紹介)。
    「父自身の内面が破壊され、変革を迫れたということです」(同著)。今回ベスト10に選んだ作品は、それを観た私自身の常識の何かを破壊し、何かを刷新してくれたそんな作品でした。

  • 伊藤さとり(映画パーソナリティ)

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    ■個人賞
    主演女優賞:小野花梨(「ほどけそうな、息」)
    主演男優賞:間宮祥太朗(「破戒」)
    監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    新人監督賞:工藤梨穂(「裸足で鳴らしてみせろ」)
    ■ベストテン
    1位 さかなのこ
    2位 こちらあみ子
    3位 裸足で鳴らしてみせろ
    4位 フタリノセカイ
    5位 MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
    6位 メタモルフォーゼの縁側
    7位 ほどけそうな、息
    8位 マイスモールランド
    9位 夜を走る
    10位 ぜんぶ、ボクのせい
    ■コメント
    今年のミニシアター映画は、『さかなのこ』や『こちらあみ子』など特性を持つ子どもに焦点を当てつつ作家性にとんだ作品が生まれたり、『フタリノセカイ』『裸足で鳴らしてみせろ』『マイスモールランド』のようなマイノリティの人々の日常を独自の視点で描く良作もあり、充実した一年だった。個人的には『ほどけそうな、息』 や 『ぜんぶ、ボクのせい』など社会からこぼれそうな子どもや親子の状況を、説明セリフを入れずにダイレクトに描いたメッセージ性の強い作品は強く心に残っている。

  • 大高宏雄(日本映画プロフェッショナル大賞実行委員長、映画ジャーナリスト)

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    ■個人賞
    主演女優賞:三浦透子(「そばかす」)
    主演男優賞:足立智充(「夜を走る」)
    監督賞:佐向大(「夜を走る」)
    新人監督賞:川村元気(「百花」)
    ■ベストテン
    1位 死刑にいたる病
    2位 夜を走る
    3位 よだかの片想い
    4位 土を食らう十二ヵ月
    5位 そばかす
    6位 冬薔薇
    7位 教育と愛国
    8位 ウェディング・ハイ
    9位 犬も食わねどチャーリーは笑う
    10位 百花
    ■コメント

  • 大塚史貴(映画.com副編集長)

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    ■個人賞
    主演女優賞:伊藤沙莉(「ちょっと思い出しただけ」)
    主演男優賞:池松壮亮(「ちょっと思い出しただけ」)
    監督賞:松居大悟(「ちょっと思い出しただけ」)
    新人監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    ■ベストテン
    1位 ちょっと思い出しただけ
    2位 前科者
    3位 さかなのこ
    4位 死刑にいたる病
    5位 マイスモールランド
    6位 さがす
    7位 窓辺にて
    8位 オカルトの森へようこそ THE MOVIE
    9位 MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
    10位 THE3名様 リモートだけじゃ無理じゃね?
    ■コメント

  • 荻野洋一(番組等映像演出/映画評論家)

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    ■個人賞
    主演女優賞:戸田恵梨香(「母性」)
    主演男優賞:永瀬廉(「真夜中乙女戦争」)
    監督賞:廣木隆一(「母性」)
    新人監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    ■ベストテン
    1位 母性
    2位 真夜中乙女戦争
    3位 マイスモールランド
    4位 川っぺりムコリッタ
    5位 こちらあみ子
    6位 さすらいのボンボンキャンディ
    7位 冬薔薇
    8位 背 吉増剛造×空間現代
    9位 はい、泳げません
    10位 よだかの片想い
    ■コメント
    過小評価されている日本版『ファイトクラブ』たる『真夜中乙女戦争』を1位にしようとずっと思っていたのだが、「映画芸術」誌でワースト5位にランクされていた『母性』を俄然ベストワンとしたくなってきた。なんの真心も見せないこの異形のフィルムが醸成する冷たいファスビンダー性、あるいはクロソフスキー性を誰も関知しないのだとすれば、わたくしだけがそれに関知しよう。

  • 加藤敦(北海道新聞記者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:河合優実(「愛なのに」)
    主演男優賞:ムロツヨシ(「神は見返り求める」)
    監督賞:沖田修一(「さかなのこ」)
    新人監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    ■ベストテン
    1位 ちょっと思い出しただけ
    2位 愛なのに
    3位 そばかす
    4位 あちらにいる鬼
    5位 マイスモールランド
    6位 夜、鳥たちが啼く
    7位 冬薔薇
    8位 さかなのこ
    9位 麻希のいる世界
    10位 LOVE LIFE
    ■コメント
    恋愛の甘美な記憶だけでなく、 小さな秘密を抱えて人生は続いていくことを描いた① 。城定秀夫監督は②⑥「女子高生に殺されたい」の快進撃。ユーモラスに多様性を受け入れる③、寺島しのぶの表情が素晴らしい④、日本が抱える問題を個別の家族のドラマとして提示した⑤。のんの天真爛漫ぶりがぴったりの⑧。⑨の塩田明彦監督は10代を描かせると本当に気持ちいい。③⑩「ケイコ~」など製作会社メ~テレの充実ぶりも注目。

  • 上島春彦(映画批評)

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    ■個人賞
    主演女優賞:満島ひかり(「川っぺりムコリッタ」)
    主演男優賞:阿部サダヲ(「アイ・アム まきもと」)
    監督賞:いまおかしんじ(「あいたくて あいたくて あいたくて」)
    新人監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    ■ベストテン
    1位 あいたくて あいたくて あいたくて
    2位 背 吉増剛造×空間現代
    3位 ザ・ミソジニー
    4位 川っぺりムコリッタ
    5位 アイ・アム まきもと
    6位 ちょっと思い出しただけ
    7位 神は見返りを求める
    8位 こちらあみ子
    9位 ビリーバーズ
    10位 コンビニエンスストーリー
    ■コメント
    キネ旬となるべく変えた。一位は一緒。監督賞も一緒。演技賞は変えた。まきもとコンビにしたわけです。全部変えるとオルタネイト (代替) みたいでかえって具合が悪い。どちらかというと、どれがベストワンでもおかしくはないつもり。マスコミの賞やベスト選が妙に偏っているのは、単にジャーナリストが映画を見なくなっているのだと思う。上位三本は世間から無視された傑作。キネ旬に第三位を入れなかったのは私の計算違いであった。

  • 河本清順(シネマ尾道支配人)

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    ■個人賞
    主演女優賞:早織(「辻占恋慕」)
    主演男優賞:カトウシンスケ(「誰かの花」)
    監督賞:飯塚花笑(「フタリノセカイ」)
    新人監督賞:高橋名月(「左様なら今晩は」)
    ■ベストテン
    1位 LOVE LIFE
    2位 こちらあみ子
    3位 フタリノセカイ
    4位 誰かの花
    5位 さかなのこ
    6位 よだかの片想い
    7位 窓辺にて
    8位 やまぶき
    9位 サバカン SABAKAN
    10位 天上の花
    ■コメント
    深田晃司、三宅唱、森井勇佑、奥田裕介、飯塚花笑、山崎樹一郎、安川有果、沖田修一など30~40代の監督たちの溢れんばかりの才能に触れた嬉しい1年だった。監督たちの秀作が届く毎に、「劇場もがんばらねば」という気持ちにさせられる。彼らがしっかりと映画で食べていけるように、その才能を遺憾なく発揮できる受け皿になれるように、もっと劇場にお客様を集めなければ。

  • 切通理作(評論家・脚本家・映画監督)

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    ■個人賞
    主演女優賞:加藤柚凪(「あの庭の扉をあけたとき」)
    主演男優賞:市原隼人(「劇場版 おいしい給食 卒業」)
    監督賞:横山翔一(「グッドバイ、バッドマガジンズ」「新橋探偵物語2 ダブルリボルバーラヴ」)
    新人監督賞:なし
    ■ベストテン
    1位 劇場版 おいしい給食 卒業
    2位 グッドバイ、バッドマガジンズ
    3位 女子高生に殺されたい
    4位 新橋探偵物語2 ダブルリボルバーラヴ
    5位 さがす
    6位 誰かの花
    7位 さあやとこはる
    8位 シン・ウルトラマン
    9位 ゆめのまにまに
    10位 あの庭の扉をあけたとき
    ■コメント
    企画・脚本の永森裕二らが率いるAMGエンタテインメントによる、主にUHF局で放映されるテレビシリーズとその劇場版をセットで作るという方式は、『幼獣マメシバ』(09)『猫侍』(13)『柴公園』(18)等で知られる「AMG動物ドラマシリーズ」として継続。初期のメイン監督だった亀井亨は問題作『無垢の祈り』(16)に通じるダークな面を内包させながらも、生きにくさを抱える者に寄り添う寓話としての作品世界の礎を作った。佐藤二朗をはじめ、渋川清彦、北村一輝といった滋味あふれる芸達者を生かしたテイストは、日本映画の良質な部分とつながっており、かつ継続性のあるプロジェクトとしてペイ出来ている事の意義も大きい。
    だが、その割に映画ファンの領域で表立って語られることが少ないのは、「動物ものか」という一言で遠ざける向きも多いからだろうか? そこを筆者はやや残念に思っていた。
    綾部真弥監督、永森裕二脚本『劇場版 おいしい給食 卒業』もまた同スタイルによるテレビとの連動企画だが、今回は動物モノから離れ、健康管理や食の多様化にまださらされていなかった1980年代の中学校を舞台に、給食という決められた範囲でいかにランチを楽しむかだけを内心の喜びとする教師・甘利田(市原隼人)が主人公のドラマである。
    一品一品に対する食べ方、順序、混ぜ方・・・・・彼の「心のライバル」たる神野という生徒が、同じ献立なのにそれを掛け合わせて<神昼食>に仕立て上げる様を遠目に見ては、「そう食べればよかった」と内心歯噛みし、悶絶するしかない甘利田。だが、神野本人の前では受験シーズンの生徒に対する教師としての距離を置いた接し方に徹する「ずっこけハードボイルド」な脚本・演出に応える市原隼人が素晴らしい。
    大人になった視聴者に対し、彼らの記憶に残る「あの日の給食」に現在進行形のドラマとして再会させる趣向に思えるが、良かれと思って物事を切り分けるということ以前の、人が成長していく時に得ていく情操というものがありながら、それを表立って「正しい」と大声で言えないということは、誰にとっても身に覚えがあるはず。そこに向き合う真摯さがコメディと表裏になっているために、本作は観ていて笑いながらもいつしか生きるエネルギーをもらった気になるのである。
    最後、卒業していく神野に、学校を去らねばならない甘利田が、あくまで感情を押さえ、クールに手向けの品を差し出し、それがなんであるか観客にわかるシーンもまた、クスリとさせられながらグッとくるものがあった。
    2022年は助成金絡みで、本来なら2023年公開に回されるはずだった映画が、先行して短期間だけ前倒しで上映される事態も見られた。『グッドバイ、バッドマガジンズ』もその一本だが、東京オリンピックのあおりでコンビニから「不健全図書」として退けられたエロ本業界で働く人々の後退戦を、一種の「ダウナーハイ」「ネガティヴ・ワーカホリック」な群像劇として「活写」してみせた快作。このような産業そして労働の空洞化は、全国至る所にあるだろう。それでも案外人間は生きていってしまえるものなんだという事を、苦笑いとともに共有できる、いまの時代そのもののような映画である。川島雄三監督を敬愛する新鋭横山翔一監督は、これからの大器であると選者は信じている。
    ピンク映画の世界でも『新橋探偵物語』シリーズ及びそのスピンオフにおいて、静と動を使い分ける実力を示していることも記しておきたい。
    主演女優賞は『あの庭の扉をあけたとき』の子役・加藤柚凪を挙げたい。多くの場面でアップの切り返しを用いず、自然にその子がそこに居つつ、膨大なセリフを両親やおばあさんとの「関係性」で表現する。驚くべき天才子役だが、その表現力を信頼しきった蜂須賀健太郎監督の胆力が、佐野洋子のエッセイ的な原作を、見事に立体化、空間化せしめた。

  • 古賀重樹(新聞記者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:影山祐子(「さすらいのボンボンキャンディ」)
    主演男優賞:渡辺紘文(「あなたの微笑み」)
    監督賞:中江裕司(「土を喰らう十二ヵ月」)
    新人監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    ■ベストテン
    1位 土を喰らう十二ヵ月
    2位 PLAN 75
    3位 やまぶき
    4位 こちらあみ子
    5位 春原さんのうた
    6位 鈴木さん
    7位 ある職場
    8位 親密な他人
    9位 夜を走る
    10位 さすらいのボンボンキャンディ
    ■コメント
    「土を喰らう十二ヵ月」は生きとし生けるものの映画だ。食材の一つ一つが、男と女の一人一人が艶めかしく生きている。同世代の中江裕司監督がこの境地に達したことに感慨をおぼえた。「さすらいのボンボンキャンディ」は真摯に生きる女性の姿を通して東電OLの紋切り型のイメージを覆した影山祐子に拍手。同世代のサトウトシキ監督の変わらぬ若さに感服。残る8作は自分よりずっと若い監督の才能に驚かされた。日本映画の未来は明るい。

  • 佐藤佐吉(映画監督・脚本家・俳優)

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    ■個人賞
    主演女優賞:芦田愛菜(「メタモルフォーゼの縁側」)
    主演男優賞:川瀬陽太(「激怒」)
    監督賞:吉野耕平(「ハケンアニメ」)
    新人監督賞:淺雄望(「ミューズは溺れない」)
    ■ベストテン
    1位 THE FIRST SLAM DUNK
    2位 流浪の月
    3位 ミューズは溺れない
    4位 MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
    5位 ザ・ミソジニー
    6位 こちらあみ子
    7位 メタモルフォーゼの縁側
    8位 マイスモールランド
    9位 あなたの微笑み
    10位 激怒
    ■コメント
    日プロの規定で選考外にはなりましたが個人的には今年の日本映画ベストは『ハケンアニメ』でした

  • 島村卓弥(文化通信社映画部記者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:大沢一菜(「こちらあみ子」)
    主演男優賞:稲垣吾郎(「窓辺にて」)
    監督賞:杉田協士(「春原さんのうた」)
    新人監督賞:甫木元空(「はだかのゆめ」)
    ■ベストテン
    1位 春原さんのうた
    2位 はだかのゆめ
    3位 こちらあみ子
    4位 線は、僕を描く
    5位 窓辺にて
    6位 耳をすませば
    7位 アイ・アム まきもと
    8位 初仕事
    9位 にわのすなば GARDEN SANDBOX
    10位 そばかす
    ■コメント
    居場所の探求を描いた秀作の数々に出会った。それらの多くは生と死にまつわる物語でもあった。映し映される人たちの孤独をめぐる『春原さんのうた』の対話と涙、祈る時間を映画にした『はだかのゆめ』の光と声、寄る辺なき存在に寄り添った『こちらあみ子』の少女と扉・・・、奇跡的な描出を何度も思い出す。映画館に大真面目に通う私にとって幸福の年だった。悩みに悩んだ『距ててて』『LOVE LIFE』『川のながれに』等への未練を残しつつ。

  • 徐昊辰(映画ジャーナリスト)

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    ■個人賞
    主演女優賞:のん(「さかなのこ」)
    主演男優賞:渡辺紘文(「あなたの微笑み」)
    監督賞:井上雄彦(「THE FIRST SLAM DUNK」)
    新人監督賞:井上雄彦(「THE FIRST SLAM DUNK」)
    ■ベストテン
    1位 THE FIRST SLAM DUNK
    2位 夜を走る
    3位 さかなのこ
    4位 LOVE LIFE
    5位 スープとイデオロギー
    6位 こちらあみ子 
    7位 犬王
    8位 神は見返りを求める
    9位 戦慄せしめよ
    10位 あなたの微笑み
    ■コメント
    2022年特に凄く好きな日本映画はありませんが、力作は何作も出会いました。また、配信時代に入ってから、日本アニメ映画の世界進出は想像以上の好調で、更なる可能性が見えてきました。その先端に立つ『THE FIRST SLAM DUNK』はまさにその象徴である。

  • 進藤良彦(映画・ドラマ批評)

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    ■個人賞
    主演女優賞:伊藤沙莉(「ちょっと思い出しただけ」)
    主演男優賞:山田裕貴(「夜、鳥たちが啼く」)
    監督賞:城定秀夫( 「ビリーバーズ」「夜、鳥たちが啼く」「愛なのに」「女子高生に殺されたい」)
    新人監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    ■ベストテン
    1位 メタモルフォーゼの縁側
    2位 ちょっと思い出しただけ
    3位 マイスモールランド
    4位 さかなのこ
    5位 LOVE LIFE
    6位 ビリーバーズ
    7位 ツユクサ
    8位 夜、鳥たちが啼く
    9位 手
    10位 そばかす
    ■コメント
    決定的な1本がない代わりに、テンに入ってもオカシくないなという作品はゴロゴロあった年なので、「他で評価が低かった」&「個人的な推し」には困らず、日プロ投票も豪華だ。上位4本は他でも激推ししたが、いずれも愛すべき小品という点で長く心に残りそう。「LOVE LIFE」はあまりに世の評価が釣り合っていないので、順位を上げた。「犬王」「THE FIRST SLAM DUNK」「かがみの孤城」に未練が残るが、今回は実写に絞ることにした。

  • 鈴木淳(映像企画・プロデューサー)

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    ■個人賞
    主演女優賞:のん(「さかなのこ」)
    主演男優賞:阿部サダヲ(「死刑にいたる病」)
    監督賞:沖田修一(「さかなのこ」)
    新人監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    ■ベストテン
    1位 さかなのこ
    2位 死刑にいたる病
    3位 サバカン SABAKAN
    4位 川っぺりムコリッタ
    5位 マイスモールランド
    6位 マイ・ブロークン・マリコ
    7位 ちょっと思い出しただけ
    8位 LOVE LIFE
    9位 アイ・アム まきもと
    10位 Ribbon
    ■コメント
    主演女優賞の「のん」は監督主演の「Ribbon」「天間荘の三姉妹」「さかなのこ」で文句なしの活躍だった。主演男優賞の「阿部サダヲ」は「死刑にいたる病」「アイ・アム まきもと」異なる作品を見事に演じ切った。監督賞の「沖田修一」は独特の沖田ワールドで、いつまでも映画を見続けたいと思わせる幸福感溢れる演出だった。新人監督賞の「川和田恵真」は在日クルド人家族の苦境を映画初主演の「嵐莉菜」の目線を通して描いた。

  • 高崎俊夫(編集者・映画批評家)

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    ■個人賞
    主演女優賞:田中裕子(「千夜、一夜」)
    主演男優賞:東出昌大(「天上の花」)
    監督賞:阪本順治(「冬薔薇」)
    新人監督賞:甫木元空(「はだかのゆめ」)
    ■ベストテン

    1位 冬薔薇
    2位 千夜、一夜
    3位 土を喰らう十二ヵ月
    4位 天上の花
    5位 麻希のいる世界
    6位 夜を走る
    7位 夜、鳥たちが啼く
    8位 夜明けまでバス停で
    9位 愛なのに
    10位 焼け跡クロニクル
    ■コメント
    ①と⑥は続けてみたせいか、酷薄な格差社会からはじき出されてしまった者たちのやるせない怨嗟や呻き声のようなものが聴こえてきた気がした。1970年代であれば、それは東映のチンピラやくざ映画や日活ロマンポルノというジャンルのなかにひっそりと生息していたはずだが、今という時代では、こういう映画がつくられること自体がきわめて例外的な事態なのだというほかない。

  • 谷岡雅樹(ノンフィクション作家・建築物環境衛生管理技術者)

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    ■個人賞
    主演女優賞:影山祐子(「さすらいのボンボンキャンディ」)
    主演男優賞:松坂桃李(「流浪の月」)
    監督賞:石川慶(「ある男」)
    新人監督賞:淺雄望(「ミューズは溺れない」)
    ■ベストテン
    1位 夜明けまでバス停で
    2位 流浪の月
    3位 わたしのお母さん
    4位 さすらいのボンボンキャンディ
    5位 ウェディング・ハイ
    6位 月の満ち欠け
    7位 夜を走る
    8位 ミューズは溺れない
    9位 よだかの片想い
    10位 前科者
    ■コメント
    バス停の彼女は、誰からであれば、お金でなくとも受け取ってもらえたであろうか。スターでなくとも星はいる。オリンピックでなくとも、巷のランナーは誰かの期待を背負って走る。スターにファンがプレゼントするように、施しでも援助でもなく、多くの誰かが、彼女にプレゼントして、それが役所勤めの人なら、生活保護申請の一枚の紙かもしれないし、それは何だっていい。彼女はスターなのだから。せめてスターでいてほしかった。

  • 寺脇研(映画運動家)

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    ■個人賞
    主演女優賞:東出昌大(「天上の花」)
    主演男優賞:入山法子(「天上の花」)
    監督賞:片嶋一貴(「天上の花」)
    新人監督賞:三野龍一(「鬼が笑う」)
    ■ベストテン
    1位 天上の花
    2位 なん・なんだ
    3位 夜明けまでバス停で
    4位 メタモルフォーゼの縁側
    5位 夕方のおともだち
    6位 鬼が笑う
    7位 甲州街道から愛を込めて
    8位 さすらいのボンボンキャンディ
    9位 ダラダラ
    10位 激怒
    ■コメント

  • 中村勝則(映画ライター)

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    ■個人賞
    主演女優賞:嵐莉菜(「マイスモールランド」)
    主演男優賞:佐藤二朗(「さがす」)
    監督賞:川和田恵真(「マイスモールランド」)
    新人監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    ■ベストテン
    1位 マイスモールランド
    2位 こちらあみ子
    3位 LOVE LIFE
    4位 さがす
    5位 夜明けまでバス停で
    6位 ビリーバーズ
    7位 川っぺりムコリッタ
    8位 神は見返りを求める
    9位 サバカン SABAKAN
    10位 グッドバイ、バッドマガジンズ
    ■コメント
    例年通り「日プロ」の選考基準に添っての選出であるが、『ケイコ 目を澄ませて』『ある男』『ハケンアニメ!』は除くとしても私的ベストテンとほぼ変わりはない。むしろこの3作が外れることで、日の当たらない映画に目を向けてみた。とはいえ、正直この選出で良いのか疑問も残る。数ある映画賞も時代の流れと共に変わりつつある中、それらを踏まえた上での「日プロ」の存在意義がどうあるべきなのか、本気で考えなければならない時に来ていると思う。

  • 長野辰次(フリーライター)

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    ■個人賞
    主演女優賞:松井玲奈(「よだかの片想い」)
    主演男優賞:ムロツヨシ(「神は見返りを求める」)
    監督賞:安川有果(「よだかの片想い」)
    新人監督賞:笹谷遼平(「山歌」)
    ■ベストテン
    1位 よだかの片想い
    2位 神は見返りを求める
    3位 千夜、一夜
    4位 天上の花
    5位 ある職場
    6位 山歌
    7位 とら男
    8位 夜を走る
    9位 生きててよかった
    10位 オカムロさん
    ■コメント
    見た目問題をモチーフにした『よだかの片想い』、年間8万人を超える失踪者問題を描いた『千夜、一夜』、ジェンダー問題のディベートムービー『ある職場』など、見応えのある社会派ドラマが少なくなかった。金沢で起きた未解決殺人事件に斬り込んだ『とら男』は、もっと評価されるべき。選考の対象外となってしまったが、『蜜月』の佐津川愛美は主演女優賞に値する熱演だった。性被害についてのトークセッションなどとのセットでの公開を、配給会社は再検討してほしい。

  • 西田宣善(オムロ代表)

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    ■個人賞
    主演女優賞:影山祐子(「さすらいのボンボンキャンディ」)
    主演男優賞:佐藤浩市(「IMPERIAL 大阪堂島出入橋」)
    監督賞:七里圭(「背 吉増剛造×空間現代」)
    新人監督賞:山嵜晋平(「なん・なんだ」)
    ■ベストテン
    1位 背 吉増剛造×空間現代
    2位 さすらいのボンボンキャンディ
    3位 IMPERIAl 大阪堂島出入橋
    4位 すずめの戸締まり
    5位 夜明けまでバス停で
    6位 なん・なんだ
    7位 MIND THE GAP
    8位 LOVE LIFE
    9位 シン・ウルトラマン
    10位 森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民
    ■コメント
    日本には短編の映画賞がなぜかない。選んだ③と⑦は短編である。ドキュメンタリーもアニメーションも実写ドラマも区別なく選んだ。昨年は、病気がちで、入院もしたので、鑑賞本数は少ない。しかし、少ない中で、これだけは見たいと厳選して見たのであるし、それでいいと思っている。映画批評家ではないので、数を見ることが仕事ではないからである。ただ、新人監督たちの作品にもっと出会わなければならないとは痛感している。

  • 樋口尚文(映画評論家・映画監督)

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    ■個人賞
    主演女優賞:祷キララ(「やまぶき」)
    主演男優賞:磯村優斗(「ビリーバーズ」」
    監督賞:山﨑樹一郎(「やまぶき」)
    新人監督賞:早川千絵(「PLAN 75」)
    ■ベストテン
    1位 やまぶき
    2位 麻希のいる世界
    3位 夜明けまでバス停で
    4位 ビリーバーズ
    5位 PLAN 75
    6位 マイスモールランド
    7位 ある職場
    8位 よだかの片想い
    9位 親密な他人
    10位 ザ・ミソジニー
    ■コメント
    こうしてみると日本映画はベテランと新鋭の作家たちのゲリラ戦のような刺激と多彩さに溢れている。そのひとつの極点が『やまぶき』で、これが大島渚賞に選ばれたのは大いに納得だった。だが問題はこうした中小規模の身を削ったゲリラ戦でひととき突出しても、それを持続してゆくことがはなはだ困難であることだ。

  • 藤永一彦(元ギンレイホール)

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    ■個人賞
    主演女優賞:永野芽郁(「マイ・ブロークン・マリコ」)
    主演男優賞:瀬戸康史(「愛なのに」)
    監督賞:杉田協士(「春原さんのうた」)
    新人監督賞:小松孝(「猫と塩、または砂糖」)
    ■ベストテン
    1位 春原さんのうた
    2位 遠くへ,もっと遠くへ
    3位 恋は光
    4位 愛なのに
    5位 マイ・ブロークン・マリコ
    6位 さすらいのボンボンキャンディ
    7位 夜を走る
    8位 窓辺にて
    9位 麻希のいる世界
    10位 メタモルフォーゼの縁側
    ■コメント
    今年も邦画はウェルメイドなエンタメから低予算の作家性の強いものまで幅広く、楽しませてもらった。杉田監督の「春原さんのうた」はどの映画にも似ていない、それでいて何度も見て楽しめる。いまおかしんじ監督の大活躍が目を引いた(「甲州街道から愛を込めて」も愛すべき映画だった)。「恋は光」も素晴らしかった。主演女優賞は(のんさんも含めて)10人くらい挙げられるのではないかと思えるほど邦画は充実している。

  • 細谷隆広(トラヴィス)

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    ■個人賞
    主演女優賞:菜葉菜(「夕方のともだち」)
    主演男優賞:村上淳(「夕方のともだち」)
    監督賞:廣木隆一(「夕方のともだち」)
    新人監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    ■ベストテン
    1位 夕方のお友だち
    2位 あちらにいる鬼
    3位 メタモルフォーゼの縁側
    4位 こちらあみ子
    5位 神は見返りを求める
    6位 ノイズ
    7位 ダンダン
    8位 猫が逃げた
    9位 よだかの片想い
    10位 窓辺にて
    ■コメント
    とにかく、公開作品が多い。また、PFF、スキップシティ映画祭ほか国内映画祭の上映も入れれば、軽く500本はいくのではないか。
    もちろん、AFFの政府の600万援助制度で100本は追加で制作、公開される。
    全ての映画を観る人はいるのだろうか? また、お金が動くのは良い事だろうか?
    まったく、この映画供給過多の状況は良くないと思う、と皆気づいてるのに何故誰も言わないのだろうか?

  • 堀口慎(日本映画製作者連盟)

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    ■個人賞
    主演女優賞:永野芽郁(「マイ・ブロークン・マリコ」)
    主演男優賞:足立智充(「夜を走る」)
    監督賞:阪本順治(「冬薔薇」)
    新人監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    ■ベストテン
    1位 冬薔薇
    2位 こちらあみ子
    3位 マイスモールランド
    4位 夜を走る
    5位 よだかの片想い
    6位 あちらにいる鬼
    7位 夜明けまでバス停で
    8位 マイ・ブロークン・マリコ
    9位 麻希のいる世界
    10位 真夜中乙女戦争
    ■コメント
    「ケイコ 目を澄ませて」「ある男」が除外対象となったので、新人監督作品が上位に並んだ。「こちらあみ子」は、相米やリヴェットを想起させつつ、独創的なスタイルを構築している。「マイスモールランド」はヒロインの一挙手一投足の全てをキャメラに収めようとする貪欲な意思を的確なショットの中に感じた。工藤梨穂作品にも期待したのだが、PFF入選の前作「オーファンズ・ブルース」の方が良いように思えた。

  • 松崎まこと(映画活動家/放送作家)

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    ■個人賞
    主演女優賞:福永朱梨(「手」)
    主演男優賞:中島歩(「よだかの片想い」他)
    監督賞:塩田明彦(「麻希のいる世界」)
    新人監督賞:金子雅和(「リング・ワンダリング」)
    ■ベストテン
    1位 麻希のいる世界
    2位 夜明けまでバス停で
    3位 とら男
    4位 よだかの片想い
    5位 さすらいのボンボンキャンディ
    6位 リング・ワンダリング
    7位 愛してる!
    8位 MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
    9位 とおいらいめい
    10位 ミューズは溺れない
    ■コメント
    前年の「FILMEX」での初見以来、『麻希のいる世界』という“青春映画”の粘度や変態性が脳裏に焼き付いて離れなかった。主演女優賞は、『MONDAYS』の円井わんと迷ったが、当世流ロマンポルノの見事なるヒロイン、福永に。主演男優賞は、“映画俳優”として正に充実の中島で決まり。新人監督賞は『とら男』の村山和也とも思ったが、インディーズ時代から撮り続けているテーマを昇華させた金子を推す。

  • 森直人(映画評論家)

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    ■個人賞
    主演女優賞:木村文乃(「LOVE LIFE」)
    主演男優賞:足立智充(「夜を走る」)
    監督賞:佐向大(「夜を走る」)
    新人監督賞:森井勇佑(「こちらあみ子」)
    ■ベストテン
    1位 よだかの片想い
    2位 夜を走る
    3位 LOVE LIFE
    4位 さがす
    5位 こちらあみ子
    6位 そばかす
    7位 神は見返りを求める
    8位 辻占恋慕
    9位 猫は逃げた
    10位 愛してる!
    ■コメント
    新人監督並びにそれに準ずる新鋭監督の当たり年だったと思います。ベストテンに入れた監督では賞に推した森井勇佑のほか、安川有果(「よだかの片想い」)や片山慎三(「さがす」)、大野大輔(「辻占恋慕」)が相当するでしょうし、他には川和田恵真(「マイスモールランド」)や工藤梨穂(「裸足で鳴らしてみせろ」)、川村元気(「百花」)など。脚本賞を挙げるなら多数の新作があった城定秀夫か、「そばかす」のアサダアツシ。

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