第29回(2019年度)

第29回(2019年度)日本映画プロフェッショナル大賞が決定しました。

今回は、今年が2020年という節目の年ということもあり、恒例の年間ベストテン(2019年度)に加え、2010年代の10年間の日本映画を振り返る選出を行いました。

2010年代では、2010年1月1日から2019年12月31日までの公開作品を対象としました。ベストテンとともに、この10年間の日本映画界で、もっとも影響力のあったを映画人を選ぶ「ムービーMVP・オブ・2010年代」を設定。その最優秀作品賞に、「ハッピーアワー」(監督・濱口竜介、2015年)。ムービーMVPに、同作品などの濱口竜介監督が決まりました。2019年度では、真利子哲也監督の「宮本から君へ」が作品賞を受賞しました。

2010年代を代表する作品になった「ハッピーアワー」は、上映時間が5時間を超える作品。神戸を舞台に、30代後半の4人の女性たちがかかえる様々な問題を、ユニークな場の設定、独特な会話劇などを通して描いています。

2019年度作品賞の「宮本から君へ」は、真利子哲也監督の渾身の作品。恋人のレイプ事件をはさんだ男女2人の苛烈な関係を描いています。すでに各映画賞で、真利子監督や主演の池松壮亮さんらが受賞していますが、作品賞の受賞は国内初となりました。

今回の選考委員は、プロデューサー、脚本家、新聞記者、映画館関係者、映画評論家ら27名。授賞式は、昨今の情勢を考慮して、開催時期は未定となっています。

今回、お詫びしなければならないことがあります。選考にあたり、お一方の選考委員の評を入れずに集計し、発表してしまいました。改めて集計した結果、下記のようになりましたので、訂正してお伝えさせていただきます。発表時と順位が違っておりますこと、作品の関係者、選考委員、多くの支援者の皆さまにお詫びいたします。大変申し訳ありませんでした。

大高宏雄(日プロ大賞実行委員長)

2010年代(2010〜19年)ベストテン

2019年度ベストテン